コロナ以降の経営マインド

更新日:2021年12月26日

2020年、「コロナは年末に終息する」と言っていた経営者が居ました。

その経営者は、今年も「コロナはもうすぐ終息する」と言っています。


アリとキリギリスで言うと、この方はどちらなのでしょうか。

ぼくたちは、コロナありきの社会で、何を準備すべきでしょうか。



 コロナは間もなく終わる? 


2021年10月の時点で、コロナは世界でまだ終息していません。(後に読む人たちが、「そのあとすぐ終わったけどね」と笑いながら読んでくれている未来があればいいなと思っています)


ワクチンについての議論は盛んに行われ、ワクチンパスポート云々の話は出てきますが、肝心の「治療薬」「特効薬」の話はこの2年間、まったく出てきていません。


予防はできても、コロナにかかった後の治療薬が無いのでは、終息は難しいというのがぼくの見解というか、判断基準です。経営判断においても、この基準をもとに行っています。


「コロナが早く終わってほしい」

「来年3月には終息して旅行者も戻ってくるし海外渡航もできるだろう」


というような希望的観測は、個人として持ったり言うのは構わないのですが、

会社の経営者、事業判断者としてこれを本気で思っている人がいたら、

僕はその方と仕事は一緒にできません。


経営というものは、事実をもとに、最悪の事態でも最高のパフォーマンスを生み出すのが

責務だと思っているからです。


経営者は、社員やアルバイトスタッフの雇用を守るという使命があります。経営者はそのために仕事をしているといっても過言ではないのです。(経営者の中で、たまに「自分が偉い」という態度で勘違いされている方もいらっしゃいますが、基本ぼくが知る限り、優秀な経営者はみな、「社長は社員を満足させるサービス業だ」とおっしゃいます。)


コロナに関して言えば、Withコロナか、ゼロコロナかは実は経営者にとってどうでもよく、「この現状が続いたり、悪化したとしても社員を食わせていける会社の体力」をつけることこそが、今の経営者の方針ではないか、とぼくは一人の経営者して、考えています。


 ワーストケースを想定した計画とは? 


では、特効薬が5年後まで発見されず、このままずるずるとインバウンドゼロ、海外渡航NGが続いたとしたら、どんな事を今すぐやるべきか?という点が重要になります。


結局、2022年も「コロナ後の世界」ではなく、2021年と同じく、ずるずると渡航禁止、感染拡大→縮小→拡大を繰り返しているという未来のほうが、可能性は高い気が現時点(2021年10月30日)ではしています。


その未来の確率を考えた場合、経営者が今行うべき事業計画は、「コロナが今のまま終わらない5年間」を見据えた計画となるはずです。


つまり、渡航禁止、コロナ減少拡大を繰り返し一向に終息しない状態で、今すぐ出来る事は何か?です。


他力本願的な、「コロナが終わったら何しよう」という希望的観測を、一度ぜんぶ捨てて、今すぐ、今の状態で出来る事を考えるのです。


これを、ワーストケース想定計画と僕は呼びます。


ワーストケース想定で計画を立てて、それを実行した場合、2つのメリットがあります。


1つめは、ワーストケースが数年続いても、「想定内」として経営が健常に続行できる事です。不測の事態は、予測していないから起こるので、先に予想してそのワーストケースをもとに実行計画を立てておけば、対策はそう難しい事ではありません。また、ワーストケースが何年続こうが、毎年ワーストケースをベースに計画するので、基本的にはすべて「想定内」の範囲内でコントロールできることになり、慌てる事がありません。


2つめは、ワーストケースが予想よりも早く終了して好転した場合でも、経営体質が揺らぐことなく、好転した状況に応じてより楽な方法で経営を行う事ができます。


例えば海外ビジネスで渡航前提だった会社で、ワーストケース「コロナで渡航は5年間禁止」となった場合、対策を打っていれば、この5年間も方針の転換または渡航に代わる方法でのビジネス継続が行えます。


そして、コロナが5年より早く終息した場合は、渡航解禁になった瞬間から海外へ出向くことができ、より楽な方法で経営計画を進める事ができます。


 xxだったら・・の希望的観測は捨てる 


マンガの世界では、「もしもボックス」が存在しますので、もしもコロナが今終息したら、というような願望を持つことも許されます。


しかし、現実では・・ましてや、ビジネスにおいては、もしもボックスに頼っていても、自体は何も改善しません。


現時点(2021年10月30日)で「渡航さえ出来ればビジネスはうまく行くのに」「インバウンド旅行者が戻ればうまく行くのに」と言っている経営者がいたら、それは言い訳であり、無策無能をごまかしているに過ぎない、と言わざるを得ません。


ビジネスチャンスは、あらゆるところに転がっています。それを見るか見ないかは、あなた次第ですし、あなたの心の持ちよう次第という事になります。


ぜひ、実現するかどうかのコントロールが不可能な「もしもボックス」型発想を今すぐ捨てて、「今できることをすぐ取り組む」という、リアル経営思考に切り替えていきませんか。


去年の2月以降に迅速にワーストケースを想定して、5月には新規ビジネスで売上を5倍にした経営者も、ぼくの周りには結構いたりします。


<今日のポイント>

コロナを、言い訳にしない。


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